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朝日カルチャーセンター中之島教室「英語で学ぶ日本文化」February 1st, 2023


2月もあと1日146.png Time flies! 今週の木曜日にまでにこのブログをアップしなくては!突然お尻に火が付く私。
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いつもたくさんのスイーツや果物が机をゴージャスにしてくれます。とてもお忙しいM女史は、なんと手作りのキャロットとチョコレートマフィン113.png自家栽培の果物に旬の菓子113.png毎回季節を感じながらこちらの講座を楽しませていただいています。もちろん菓子や果物だけでなく季節折々に関連したトピックスをリサーチしてプレゼンしていただくと、日々の生活のなかで歳時期を感じることが私の生活の一部となっています。喧騒とした街に住んでいると、自然の静かな音や、ゆっくりと流れる景色をぼんやりと眺める時間も空間も自分で作らないかぎり、なかなか感じられません。日常と非日常、晴れとけ・・・。いい時も悪い時、何かを得てまた時間と共に手放す・・・・。そうやって私たちは日々を暮らしているのかもしれません。お菓子の話から随分、違う方にベクトルが進んでしまいました。

A女史は藤森神社について。藤森神社はその昔藤の社と呼ばれていた歴史のある社だそうです。受験と馬の神社でまた旧暦の5月5日の端午の節句に『藤森祭』が菖蒲の節句としてお祭りが行われるそう。菖蒲の節句発祥の神社とのことですが、もともとは紫陽花が有名な神社だそうです。藤森神社と稲荷神社の珍しい土地説話などを説明していただきました。
M女史は『鬼』について。2月は節分。私が小さかった頃豆を撒きながら『福は内、鬼は外!』と言ったものです。まずM女史は鬼が2つのタイプに分類できることについてお話しをしてくれました。ひとつは災いをもたらせる鬼、そしてもう一つはいい鬼。古代中国において、鬼とは本来亡くなった魂であると考えられていて、形のないものだったそう。しかしこの言葉が日本にやってきたとき仏教の悪霊(=demon)概念として考えられるようになりつまり怖いモノという認識がでてきたそうです。鬼は''onu'' 隠:hiding つまり他の者に見えないといういう言葉に由来するそうです。平安時代になって鬼という言葉が定着したそうです。次にM女史は鬼瓦についても言及されましたが、鬼瓦を玄関や家の屋根に鬼をかたどった瓦や置物をおくのは、悪霊が家に入らないために守るためでもあるわけでやはりそう思うとただただ災いをもたらす悪い鬼という意味だけではなさそうです。最後に鍾馗(しょうき)について紹介していただいたのが興味深く思いました。鍾馗とは主に中国の民間伝承に伝わる道教系の神で日本では、疱瘡除けや学業成就に効があるとされ、端午の節句に絵や人形を奉納したりするそうです。M女史は京都でこの鍾馗の小さな像をみることができるということで、インターネットで調べたところ、下のブログをみつけました。興味深い内容なのでもしよければどうぞ。
鬼にまつわる博物館があるそうです。こちらも重ねて案内しておきます。


M氏は『七福神』についてです。めでたい福をもたらす7つの神は縁起物としてお正月の飾りとして使われています。この神々はインドや中国の神様がモデルになっているのです。その七福神の中で唯一の日本の神は恵比寿天は片手に吊り竿、脇に鯛をはさんでいます。大黒天、毘沙門天、弁財天(唯一の女性の神)はインド由来の神々.福禄寿、寿老人そして布袋となります。七福神は民間信仰にもうまく溶け込み農民や漁師の間で熱く信仰され現在に至っています。歩くのが大好きなM氏は1月16日に大阪七福神を巡拝されたそうです。とても縁起がよさそうです。
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J女史は前回に続いて楽器に関するミニプレゼンで今回は『ガムラン』です。ガムランはパーカッション楽器で主にインドネシアやマレーシアで発達した楽器だそうです。私はこのガムランの楽器でかなでられたメロディーを耳にするとバリを思い出します。夕暮れ時に静かに流れるガムランの音色はちょっとノスタルジックで夢心地な気分にさせてくれます。ガムランはドンソン文化に由来するそうで歴史はながく紀元前10世紀から1世紀〜2世紀にまで遡るそうです。主にジャバとバリのガムランについて、お話ししていただきました。基本、ガムランは大きく分けて3つの地方様式に分けることが出来るそうです。(バリ様式、中部ジャワ様式、西部ジャワ(スンダ)様式)バリ様式はバリ=ヒンドゥの儀礼と密接な関わりを持ちながら伝承されていてジャワはイスラム教徒を要する地域となります。ガムランは宮廷音楽としてだけでなく、農村の祭りや儀式の中で神々へささげたものとして演奏されるそうです。
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S氏は椿(Camellia)についてです。椿の花言葉は『理想の愛』『謙遜』だそうです。漢字をみておわかりのとおり春➕木=春、花が咲くという意味からなっています。S氏は椿と山茶花の見分け方についてお話しをしてくれました。そっくりなのに違う品種。
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椿
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山茶花
椿は花は完全には平開しなくて萼(がく)と雌蕊(めしべ)だけを木に残して丸ごと落ち、山茶花はほとんど完全に平開して花びらがこごに散るという違いがあるそうです。なお、椿の花は丸ごとおちるから人の首が落ちる様子を連想させるために、日本においては病人のお見舞いに椿をもっていくことはタブーにされておりまた屋敷内にも植えない地域があるそうです。一方で桜や梅ほどの人気まではいきませんが椿は古くから愛されたお花で万葉集において椿が使用された歌が9首あるそうです。椿の花が17世紀に日本から西洋に伝来すると大変な人気になったそうです。S氏のミニプレゼンで紹介がありましたが、椿姫が1853年にジュゼッペ・ヴェルディによって発表されたオペラ。(原題はLa traviata『堕落した女』)日本ではオペラの原作であるアレクサンドル・デュマの小説、(La Dame aux camélias;椿の花の貴婦人)を椿姫のタイトルで上演されることが多いそうです。S氏のプレゼンでそうでした!と気づいたのは資生堂のロゴ。こちらも椿。
最後に椿もちを教室にてもってきたかったと、色々お菓子屋さんに問い合わせられたという同氏。残念ながら時期が合わなかったそうです。椿もち、はじめてききました。とらやでは2/23ごろにこの商品が販売されるそうです。そんなとらやのホームページが見つけた記事はこちら。
もう一つも興味深かったので・・。

先週まで寒かったのに急に春の到来!暖かくなりました。でも花粉が飛び始めたので早速花粉症になってしまいました。119.png 花粉症の人にとってはちょっと大変!

3月の講座は3月2日です。3月もどうぞよろしくお願いいたします。 (T.M)


by connection-eigo | 2023-02-28 00:32 | プレゼンテーション