2020年 09月 07日
重陽の節句
陰暦の9月9日は『重陽の節句』の日です。『菊の節句』『重九の節句』とも言われています。古来、中国では奇数を陽数(縁起のよい数)としていたことから、陽数の最大値である九が重なるということで『重陽』と呼ばれているようです。
この中国での風習を取り入れて、江戸幕府は1/7を人日、3/3を上巳、5/5を端午、7/7を七夕(しちせき)、そして9/9を重陽として五節句を定めました。中国では、菊の花は香りが高く、気品があるので長寿をもたらし邪気を祓うとされていることから、この日に菊酒(酒にキクの花をひたしたもの)を飲んだり、高い山にのぼったりするという習慣があったそうです。
この中国の風習が平安時代に日本に伝来し、長寿を祈って菊酒を飲んだり、朝露と菊の香りを含んだ『せき綿』で体を拭いて、邪気を祓って若さをねがうそう。現在では他の節句に比べて影がうすく、一般的には特別な行事はあまり行われていません。
さて、今年は初めて重陽の節句の生花を体験しました。
菊の五色いけと呼ばれ、陰陽五行思想に基づいているそうです。5色の色は、白・黄・赤・緑・黒で、ちなみに緑は葉、黒は水。葉は萎れていないものを用いるのが大事だそうです。

by connection-eigo
| 2020-09-07 23:01
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