2020年 09月 02日
朝日カルチャーセンター中之島教室『英語で学ぶ日本文化』August 6th, 2020
前回の英語で学ぶ日本文化の講座から約1ヶ月が経とうとしています。早いですね。今年の夏はいつもと違ったものとなりました。さて「英語で学ぶ日本文化」毎月、二十四節気に加えて月ごとの風物詩を書いた配布物をお渡ししています。7月から8月にかけては夏祭りに花火大会と、様々なイベントが目白押しとなるのですが、今年は静かな夏を迎えたように思います。じっさい配布物も配るべきか考えたりもしましたが、通常通りに行事について書いたものを配りました。 日本語でハレとケという言葉があるのです。私たちの日々の生活のなかで、時折、季節折々の祭り事や行事が存在し、こういった行事はずっと昔から受け継がれているのです。多くのお祭り事(お祀り事)は本来疫病や邪気を払うために行われてきたものですが、今年は皮肉なことに、疫病が原因でほぼ全滅に近い状態で行事が中止になりましたし秋の行事も中止となります。人はハレとケがバランスよくあるからちょっとした嫌なことでも頑張ろうと思うし、気力になっているのだと思います。今年はそういったハレを感じずに秋を迎えました。早く、人同士が普通に気にせずに関われる日がやってくることを願いたいと思います。静かなお盆休みをすごしましたが、M女史のおすすめで、家族と太閤園のお庭に夕涼みに行ってきました。
では本題に入りましょう。 J女史のミニプレゼンは庭に生気を生み出す役木です。昔ながらの日本の家屋やお寺を訪れると庭に灯籠や手水鉢があって木が植えられているのをみると清々しい気分になります。木が1本あることで庭に生気が生まれます。生気とは邪気に対する正しい気という意味だそうで、今風に言うと庭を通り抜ける清々しい空気ということだそうです。役木にはいろいろな種類があり、6種類紹介してくれました。ー門冠りの木(赤松が主に役目となる)、灯籠控えの木(常緑樹が一般)、垣留めの木(梅の木やまきが使われる)、鉢請けの木(木の葉が池にひらひらと落ちる)、灯障りの木(落葉樹が使われる)、池添えの木などなど。こういった決まりごとが実はあったのですね。
最後はM女史のミニプレゼンです。小さかった時夏祭りに行くと金魚すくいをした思い出があります。オレンジ色や赤色の金魚がうようよ泳いでいてそれをすくうわけですが、金魚も人間さんにわけわからんとすくわれるわけですからきっとしんどいだろうに・・。 そんな金魚の中にもまれな金魚さんがいてて、金魚を家に持って帰って水槽にいれて飼われてちゃんとすくすくと育つ金魚も中にはいるそうです。そのうちの金魚が私の生徒さんのMさん家(ち)の金魚。そしてなんとM氏もそのうちのお一人である。今2匹の金魚は大きく成長し健全だそうです。さて、金魚が歴史に登場するのは、なんと晋の時代(265-420AD)にまで遡るそうです。各時代における各地域の金魚事情についてプレゼンをしてくれました。
このブログを書き上げているうちに真夜中をすぎてしまい日付は2日になりました。
次回の講座は今週の木曜日9/3です。どうぞ宜しくお願いいたします。 (T.M)
by connection-eigo
| 2020-09-02 01:04
| プレゼンテーション