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朝日カルチャーセンター中之島教室『英語で学ぶ日本文化』May 9th, 2019

早いもので2019年も半年が経ちました146.pngそして、令和元年を迎えて昨日で1ヶ月・・・。あれよあれよとしている間に月日が経ってしまいます。英語では簡単にTime Flies!

5月の朝日カルチャーセンターでの講座の受講生の皆さんのミニプレゼンをブログにてアップしたいと思います。169.png5月の講座はゴールデンウイーク明けの5月9日でした。

私の机の上は・・・、
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様々なお菓子でワクワクしてしまいました!113.png

そしてブログ用にと、S氏が和菓子を提供してくださいます。5月は、なの如く
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五月(さつき)の玉です。
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スペインに行かれたM氏・・・。

いつも受講生の皆さん有難うございます。101.png

けっしてお菓子だけではありません。皆さんがプレゼンに準備されてきた資料も素晴らしいです。101.pngミニプレゼンの醍醐味は、知識を広げることにあると思います。私たちは日々の生活において、自分の関心のある事柄のみしか情報としてキャッチしない傾向にあると思います。
あまり知らないこと、興味のなかった分野を知るキッカケ作りになるのがこのミニプレゼンだと思います。このキッカケを機に、さらに調べてみよう、学んでみよう!という好奇心や無限の学びがとても大切ではないかと思います。
毎回、受講生の皆さんがどんなトピックについてお話ししてくれるのか、こちらもドキドキワクワクです113.png

本日のトップバッターはM女史です。美術が大好きな同女史は、東京にて一足早く「トルコ文化年2019トルコ至宝展 チューリップの宮殿 トプカプの美」の展覧会に。

オスマン帝国時代に宮殿として建設されて、共和国建国後に博物館となったトプカプ宮殿が所蔵する、宝飾品や工芸品、食器や武器、書籍などが展示されているそうです。

チューリップと聞くと、オランダをイメージするのですが、なんとチューリップは元々は中央アジアに由来するそうです。146.png オスマン帝国の美を華やかに彩ったのが、チューリップ。1000ADにはトルコ人によって栽培されていていたそうです。トルコ語でラーレと呼ばれるそうで、綴の文字配列を変えると、イスラム教の神”アッラー”という言葉になり、さらにアラビア文字で表記された「ラーレ」を語末から読むと、トルコ国旗のシンボル”三日月”という言葉に変わるチューリップは、神聖な花としてみなされています。16世紀にオランダにこのチューリップがもたらされました。(ちなみに日本に輸入されたのは18世紀)

これは私の話になるのですが、塩野七生さん著の「ローマ人の物語」を読み終えた後、「ローマ亡き後の地中海世界」を読んでいます。まさしく中世から近代史におけるキリスト教世界とイスラム教世界なによりも、当初大きなパワーを持っていた、オットマン帝国との関わりについて書かれています。例えば、交易というキーワードを聞いたときに、実は、その背景には色々なストーリがあるわけです。そういったことがイメージできてyり一層その時代の歴史や地理学に興味をもつことができ、なによりもオットマン帝国を実際もつと知ることのできる機会だな、と思います。今月の6/14から7/28まで京都国立近代美術館にてこちらの展覧会が開催されます。是非訪れたいと思います。ご興味のある方は
次にA女史のミニプレゼンです。Bamboo shootについてです。5月というとたけのこの美味しい時節です。たけのこは古来から愛され続けているお料理。このたけのこに関する、お料理のレシピ本が江戸時代に初めて刊行されたのこと。ご存知でしたか?たけのこは食物繊維を多く含んでいるので、便秘解消にいいそうです。146.png たけのこを食べる慣習は古代中国の時代からあったようで、古事記にもたけのこについて書かれているそうです。イザナギが亡くなった妻の死を受け止めることができず妻のイザナミに会いに黄泉の国へ趣ます。こちらの世界に連れ戻すため、妻を説得します。イザナミは黄泉の国の神と話をして説得するからその間こちらを振り向かないで、と言ったにもかかわらず夫のイザナギは振り向いてしまいました。その姿は、生きていた頃の妻のものではありません。あれだけみてはいけないと言ったはずなのに!裏切られたイザナミは怒り狂い、逃げる夫を追いかけ、黄泉の国へ連れ込もうとします。イザナギが逃げながら髪飾りを投げると、たちまち、山ブドウの実がなり、これを鬼女が食べているあいだに差を広げます。
それでも追いかけてくるイザナミ、今度は櫛の歯を折り取って投げ捨てると、たちまち、タケノコが生えてきて、鬼女が食べているうちにやっと振り切ることができました。古事記に出てくる、初めの野菜はたけのこ。ということでながない歴史があるのですね。
A女史は日本の文学にまつわる興味深いストーリをよくご存知でいっらっしゃいます。5月はたけのこにちなんだ古事記ストーリでした。110.png

I女史は京都は北部に位置する伊根について。京都という地名を聞くと、二条城に金閣寺などなど、歴史的建造物や町屋といった京都をイメージがあります。さて、海の京都はご存知でしょうか?最近ではすっかりおなじみの舟屋。ほんのちょっと前はなかなか観光客が訪れにくい地域だったそうです。澄んだ海の色に、濃い山の緑、空の色は刻々と変化していく伊根の町。舟屋はこんな感じ。
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1700年代に舟屋が建てられ、現在もが5キロの長さで湾に沿って230件の舟屋が並んでいるそうです。もともとはこちらの地域が出身のI女史、とても美しい景観が魅力だと伝えてくれました。こちら方面はなかなか行くことがありません。また電車ではなかなかアクセスがよくないようですが、日帰りのバスツアーとかも出ているので、是非とも出かけてみたいです。あとは、自分自身に余裕のある時間を作ることが前提ではありますが。105.png

6月1日と2日(ちょうど今頃の時間)に平安神宮にて京都薪能が行われています。薪能はその名の如く、夜間に薪を焚いて行われる能の舞。なんとも妖艶なイメージがあります。
Y女史の今回のミニプレゼンは薪能について。元々は14世紀の猿楽に由来するそうで、当時は宗教的と娯楽的の両方からでありましたが、猿楽が人気になるにつれて、ついには芸術的なレベルに到達し、19世紀に猿楽は能と呼ばれるようになったそうです。

京都薪能は1950年に、始まり、毎年開催されています。
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今回のS女史の天声人語は、レオナルド・ダ・ビンチが書き残した言葉から始まります。「影は光よりも大きな力を持っている。」影は物体から完全に光を奪うことが出来るが、光は影を追い払えない。光はどうしても影を作ってしまう。なるほど、ダビンチの絵は確かに描かれた影の深さを感じる。4月12日の天声人語は、この記事の1昨日前に初めてブラックホールの姿の撮影に成功したことと関連づけている。なんと、5500万光年を隔ててきた画像で、ほんとうに気が遠くなるし宇宙の神秘をひしひしと感じる。146.png 我々の世界は微小な星屑にすぎず、宇宙では針の先ほどにしか見えない。望遠鏡などない時代にダビンチが書いたそう。想像すること、確かめること、解き明かすこと。S女史はダビンチの作品を何枚かプリントアウトして紹介してくれました。芸術家としてのダビンチに科学者としてのダビンチ。このブラックホールの写真は、まさしく大きな影の中に浮かぶドーナツの形をした光。影は光よりも大きな力を持っている。まさしくその通り。ちょっと補足して・・。先日、湯川秀樹さん著の
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を読みました。改めて宇宙の壮大さ、また私たちの住む世界のちっぽけさを再認識。地球は宇宙の天体の中の一つで点である。そして私たちはありのようにもう粒で、宇宙規模で考えたら私たちのライフスパンはあっというま。そうやって考えていくと、世界観が変わっていくといきますね。112.png

S氏のミニプレゼンは、明恵の夢と高山寺。このタイトルを見て!しまった!!中之島香雪美術館でのこの特別展を見に行くのを忘れていた!と119.png 
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明恵上人は、19歳の修行期から58歳のまで自分の見た夢を記した夢記をたくさん残しました。夢記はしばしば夢日記と称されます。実際に見た夢や修行中の夢想や幻、朝や夜の坐禅中に浮かんだものもあるようです。明恵の活動圏は極めて限られた場所。だからこそ夢想はとどまることをしらず遠く海を渡り中国へ、仏教の聖地インドへ、時空を超えて仏の世界へはばたきました。

高山寺というと、鳥獣人物戯画。私の大好きな作品です。こちらの作品もこの展覧会で紹介されました。日本古来の漫画と称されている戯画は、今みてもとても面白くて、コミカルなタッチ。日本人はやはり昔から漫画を描くのが上手なDNAが組み込まれてるのかと思うぐらいです。
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ちょっと、この展覧会に行けなくて残念でした。119.png
こちらの中之島香雪美術館のInfo.は・・。


最後はM氏のミニプレゼンです。4月にスペインの旅に出られました。今回はサグラダファミリアについて語ってくださいました。正式な名称は、カタルーニャ語で、Temple Expiatori de la Sagrada Famíliaで、、バルセロナにあるカトリック教会のバシリカです。完成に程遠い事実があっても数少ないバジリカ教会としてユネスコの世界遺産に登録されています。ガウディは1883年に設計に着手し、4分の1を終えた1926年に亡くなりました。なんと、今年で着手136年目!です146.png
あと7年で完成予定とされています。なんと、この建設における主任彫刻家は日本人の外尾悦郎さんだそうです!こちらの建設には200人もの建築家や彫刻家が携わっています。その中でも外尾さんが最も長い期間勤務されているようで、ガウディの意思をよく理解しているとのこと。1978年に福岡からバルセロナに移ってから以来この建設に従事しておられます。
M氏、この度のスペインの旅はとても満喫されたご様子です。174.png 
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受講生の皆さん、有難うございました。 Thank you.173.png

次回は6/6(木曜日)です。どうぞ宜しくお願いいたします。 (T.M)

by connection-eigo | 2019-06-02 20:28 | プレゼンテーション