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朝日カルチャーセンター中之島教室『英語で学ぶ日本文化』Sep 6th, 2018

1ヶ月遅れての9月講座のミニプレゼンの紹介となります。119.png 遅れてしまい誠に申し訳ございません。

9月は台風被害に始まり、何かとバタバタした月となりました。9月下旬も台風24号が日本を横断。台風に始まり台風で〆という月でした。決して日本だけでなく世界中で台風、ハリケーン、地震と自然災害が多かったです。134.png

さて、9月6日の朝日カルチャーでの講座。
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S女史の今回の絵葉書は🐪らくだに乗った男性二人が夜の砂漠を🐪通っているシーンです。9月に平山郁夫氏のシルクロード展に赴かれた同女史、題材はシルクロードからの1シーンです。まん丸いお月さんが夜空に浮かぶシーンはまさしくこのシーズンにぴったりです。S女史、素敵な絵はがき、有難うございます。
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平山郁夫氏は私の好きな画家のお一人であります。私はまだ訪れたことがないのですが、機会があれば、是非足を運びたいのが、「平山郁夫美術館」です。
ミニプレゼンではプーシキンの展覧会について触れられました。10/14まで国立国際美術館で展覧会が開催されています。私も今週中に時間を作って行ってみようと計画しています。
9月といえばお月見。3名の方がお月さん🌝について紹介してくださいました。

まずはじめにS氏のミニプレゼンを紹介しましょう。タイトルは『月とうさぎ』。今年は9月24日が中秋の名月ですが満月は翌日の25日だったそうです。残念ながら関西地方は雨だったようです。私はちょうどこの日にイギリスから日本に帰国する日で、早朝5:00に空港に向かうタクシーの中で大きく浮かぶ満月を見ることができました。なんとも美しいお月さまでした。残念ですが、あっという間だったので、写真に収める時間はありませんでした。タイトルからおわかりいただけるかと思うのですが、月といえば、日本ではうさぎを連想します。S氏は今昔物語の中の『身を焼いた兎』の話を紹介してくれました。天竺で修行をしていた兎、狐と猿の3匹は前世に大きな罪を犯したので、獣の身に生まれ変わり修行をしていたのですが、そんな3匹の前に帝釈天が疲れ果てた老人の姿に変身して現れました。猿や狐は野山や人里に行って食物を取って老人に与えるわけですが、兎はのにも手にいれることができませんでした。非難された兎は思いつめて、火を燃やすように頼み、「私の身を焼いて食べてください。」といって自ら火中に身を投じました。帝釈天はそんな兎を憐れみ、兎を月に移したというお話。仏教説話にはこのような多くの経典が載っています。さて、この兎の話は、仏教が最初ではなく、古代中国ではすでに存在していたようです。中国では唐時代から月餅を中秋節に食べる慣習があります。S氏の本日の菓子は月餅でした。とても美味しくいただきました。101.png
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M女史も月と兎についてのお話しについてミニプレゼンをしてくださいました。その中で、兎の性格についても紹介してくれました。兎は後ろずさりすることなく前に進むのみ。なので、進出、向上や昇進のシンボルとのこと。また、兎は利口さ、献身のシンボルでもあるそうです。復活祭でもみられるように春のシンボルでもあります。日本の最も古い漫画である鳥獣戯画にも兎が描かれています。
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Y女史のミニプレゼンは『お月見泥棒』。初めて耳にした言葉です。昔、子供達は中秋の名月に限りお月見のお供え物を盗むことができたそうです。お月見泥棒に団子を盗まれたら豊作になる!ということで、昔、日本各地の農村部で行われていたそうです。はっきりした由来はわからないそうですが、江戸時代にはこの習慣があり第二次世界大戦前にも見られたそうですが、戦後にこの文化は消えていったそうです。
しかしながら、現在でも愛知県や三重県でこの伝統は残っているそうで、子供達が『お月見ください!』『お月見泥棒です!』などと声をかけて、各家を周りお菓子やお団子をもらうそうです。なんだか ハロウィン ''Trick or Treat'' と似ていますね!Y女史はいつも面白いtopicを紹介してくださいます。101.png

最後にM氏は極東ロシア旅行報告について、プロジェクターを使用して、写真を披露してくださいました。ハバロスクからウラジオストックまでのシベリア旅行記です。ハバロスクは61万人のアムール川右岸中流域に開けた町で緩やかな坂の多い町とのこと。化学工業、機械・金属工業、木材業が発展しているところで、この町の観光場所はアムール川遊覧、ロシア正教会、博物館の見学や19世紀のヨーロッパ様式の建築物のある通りの散策だそうです。

私も是非シベリア鉄道に乗ってTrans-Siberia を試みたい!と夢を抱いているのですが、このシベリア鉄道の全長は9259kmあります。このたびM氏がシベリア鉄道を乗った距離は766km。所要時間は11時間20分。日が登り始めた景色はとてもきれかったそうです。地平線が見える原野を邁進する光景は日本ではみることのない景色だったそう。

日本海面した町、ウラジオストック。人口は60万人で、ロシア太平洋艦隊の拠点の町。町の名前は『東を支配する』という意味があるらしいです。坂道が多く、神戸の港町に似ているそうです。こちらの町の主な産業は造船業と漁業そして軍関連産業だそうです。ソ連崩壊後は日本から中古車の輸入が盛んになり極東における一大市場となっているそうです。軍事委さんを用いた博物館、展望台から見る黄金橋の見学、凱旋門・革命広場とその周辺の建築物散策、港湾クルーズが観光の目玉のようです。

M氏さんの今回の旅の感想は、英語は日本より通じないがロシア市民は親切だったそうです。片言のロシア語を話すと親切に対応してくれたとのことです。食事は質素。観光客にとってはお手洗いの場所がすくなく不便を感じたそうです。北朝鮮人の人が沢山働いていて、ロシアが北朝鮮を支援していることが納得できたそうです。また観光客は韓国人の人が多かったそうです。

この旅に向けてロシア語のアルファベットを習得していかれたM氏、かなり役にたったとのことです。近くて遠く感じる極東ロシア。昔からどういうわけか気になる極東ロシア。時間ができたら是非行ってみたいと思う。

先日10月4日に10月の講座がありました。近い段階で皆さんのミニプレゼンを紹介したく思います。

10月に入り、秋もより一層深まりました。時節の変わり目は体調を崩しやすいです。どうぞご自愛ください。
(T.M.)






by connection-eigo | 2018-10-07 22:49 | プレゼンテーション