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朝日カルチャーセンター中之島教室『英語で学ぶ日本文化』June 7th, 2018

前回の講座から3週間が経ってしまった。そしてまだ受講生の皆さんのみにプレゼンの発表をブログにアップできていない状態!149.png
言い訳の余地はございません。今日はしっかりと書き上げたいと思います。166.png

まだ6月だというのに今週に入り暑い毎日が続きます。今週は6月最後の週。6/30日は夏越の祓え。毎年の事ながら、6月は何度も水無月をいただく。梅雨時期の風物詩。
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今回も机の上に並びました。さまざまな旬のもの・・・。
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S氏は毎回、季節の和菓子を持って来てくださいます。このお饅頭は何でしょう?初めて知ったのですが、6/16は『嘉祥の日』。起源は平安時代に遡 るともいわれています。江戸時代までには、この菓子にちなんだ行事があったそうです。明治以後、嘉祥の儀式は廃れてしまいましたが、昭和54年 (1979) 、全国和菓子協会では嘉祥の行われた 6月16日を和菓子の日と定め、さまざまな行事を復活させたようです。詳しくはこちらのホームページをご覧ください。(こちらをクリック)
美味しいお饅頭でした。 

こちらは旬の果物。M氏の畑で採れた枇杷です。ちなみに枇杷は英語で、loquatです。
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日本では梅雨のころに実がなるので、6/6日頃の芒種から小暑の前日である7/6日頃まで季語とされているそうです。

受講生の皆さん、いつも美味しい差し入れを有難うございます。174.png

今回の一番バッターはS女史です。
素敵な絵葉書をご自身で制作されて、お菓子に添えてちょうだいしました。
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そして、同女史のプレゼンは絵手紙についてです。制作過程についてお話をしてくださいました。現在では、年賀状もほとんどプリントアウトで、なかなか手書きのお葉書をちょうだいすることがありません。なので、このような絵はがきが送られてくると、とても嬉しい気持ちになります。101.pngハガキの向かって右手下、『零余子』と書かれています。さて、何と読むでしょうか?109.png

正解は『ムカゴ』
ムカゴはナガイモや自然薯などのヤマノイモ属の蔓になる肉芽で、秋になるとヤマノイモの蔓の葉の付け根辺りに沢山付き、地下の芋同様貴重な山の幸として食用になるそうです。季語は秋。
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次にY女史のミニプレゼンを紹介します。 堂島アバンザの近くにある『堂島薬師寺堂』についてです。堂島アバンザ界隈は、北新地の入り口。写真でみましたが、とてもモダンな建物です。朝日カルチャー中之島教室が位置する同じ四つ橋筋でありながら、まったくの初耳でした。でもひとつ、なるほど!とつながったことがあります。節分の日になると、北新地でお勤めのお姐さまが花魁の姿で北新地界隈をねり歩くというのが行事ごとになっていて、こちらの薬師寺堂を起点か最終地点とするらしいです。先日の講座のあとに立ち寄りたかったのですが、用事があったため、行くことができませんでした。来週講座前に時間があれば、一度立ち寄ってみようと思っています。
この堂島薬師堂についての詳細はこちらをクリック
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S氏は『黒部渓谷と立山の旅』についてです。5月下旬に奥様と1泊2日の旅。『立山黒部アルペンルート・秘境トロッコ電車』7つの乗り物に乗り、黒部渓谷・黒部ダム・雪の大谷を見るツアー。私も一度訪れたい場所であります。S氏、資料に写真を添付してプレゼンをしてくださいました。とても壮大な景観です。おすすめの季節は、5月だそうで、もし黒部ダムの放水シーンをみるのであれば、6/26から10/15の間だそうです。秋も紅葉が美しいおすすめの季節であります。
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ここで、S氏の黒部ダムの説明をピックアップして紹介します。109.png
黒部ダム(黒部川第4水力発電所)は1956年(昭和31年)に建設に着手し、7年後の1963年に完成。総人員が1千万人、殉職者が171名、総工費は513億円。この工事は『黒部の太陽』として1968年に映画化されたとのことです。高度成長期真っ只中の日本。当時は大大プロジェクトの一つだったのでしょう。殉職者の方が171名もいらっしゃったとは・・。

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最後はM氏のプレゼンです。タイトルは『十二支の漢字の不思議』150.png
十二支で登場する動物は、通常私たちたちが使用する漢字で表現されていません。『鼠』『牛』『虎』『兎』『龍』『蛇』『馬』『羊』『猿』『鶏』『犬』『猪』。言われてみると誠にその通り!150.png
さて、十二支の動物は子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥 となります。
今年の干支は『戌』です。
M氏はある質問を私たちに投げかけました。これにはどういう意味が隠されているのか?
とは、植物が枯れているという状態の意味だそうです。 十二支は実は動物ではなく植物の成長の過程を表しているらしく、昔、中国では1年間の農作業を12の暦で表すのに考えだされたネーミングに由来するとのこと。

子: 新しい命が種の中で芽生える。
丑: 芽が種子の内に生まれ、まだ伸びることができない。
寅: 春が来て根や茎が生まれる。
卯: 根や茎が地面を覆う。
辰: 根や茎の形が整う。
巳: 根や茎の成長が限界を迎える。
午: 植物の成長が止まる。
未: 葉が生い茂り、果実が出来始める。
申: 果実が育ち固まっていく。
酉: 果実が完全に育った。
戌: 植物が枯れている。
亥: 植物の命が種子の内に閉じ込められる。

12のサイクルで植物の様を表現されていますが、まるで私たちの人生におけるサイクルを表しているように思います。個人的な意見なのですが、どのような時代でもそうなのですが、例をあげると、ローマ帝国の勃興と滅亡にはまさに十二支のような過程で進み、ついに、ローマ帝国が歴史から影を落とす時には、次なる強力なパワーが違う地域で違う民族によってシフト・オーバーしていったように思います。当時も移民問題は大きな課題事項で、大きな問題でした。色々な要素があったのですが、ローマが滅亡したひとつのきっかけはこの移民問題があったから社会不安を引き起こし、ついには、枯れていった。という状況でしょうか。今日においても欧州や英国においては同じような問題を大きく抱えています。そういった観点で見ると、世界が今まさしく流動的変化の時期で、覇権に該当する国家も現れない不安定な時期にあたるのかもしれません。117.png

さて、次回の講座は来週の7/5です。
改めて、今回このブログをアップするのが遅くなったことお詫びいたします。 (T.M)

by connection-eigo | 2018-06-28 22:51 | プレゼンテーション