2017年 09月 16日
朝日カルチャーセンター中之島『英語で学ぶ日本文化』Seeptember14th 2017

さて、9月も中旬に入ると日が落ちるのも早くなりすっかり秋を感じます。この講座の前に、阪急百貨店のデパ地下を散策。お菓子もすっかり秋仕様です。野菊という名の和菓子。色が綺麗です。黄色は卵黄のあんペースト。初めていただきました。あっさりとほのかな甘み。
若い頃は洋菓子が大好きで、あまり和菓子に興味を引かなかったのですが、近頃では、旬折々の和菓子に凝っています。半生菓子の出すこの色具合は絶妙です。
そんな中時節に反して?まだ夏の菓子も健在です。水無月に似てますが、栗が織り込まれた秋仕様の菓子もお持ちいただきました。そのほか、黒柿などなど。



飛鳥寺についての詳細はこちらをクリックください。

次にS氏のミニプレゼンです。タイトルは『地獄と極楽 Hells and Paradise』です。

日本の仏教では死後、人間は三途の川を渡り、7日ごとに閻魔を始めとする十王の7回の裁きを受け、最終的に最も罪の重いものが地獄に落とされます。地獄はその罪の重さによって服役すべき場所が決まっていて、服役期間を終えたものは輪廻転生によって、再びこの世界に生まれてくることができるとされます。
昔、私が小さかったころ、嘘を言うと、閻魔さんに舌抜かれるよ。とか色々なことを祖母から言われたようなことを思い出します。
興味深いのは同じ日本で信仰されている、神道は、死後の世界として黄泉の国はあるけれども地獄はありません。古代インドの民間信仰である、死後の世界の思想が中国に伝播して、道教などと混交して仏教伝来の時に日本に伝えられたのでしょう。特に、平安時代の末法思想が流行してからだそうです。最後の審判とは、ゾロアスター教、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教が共有する終末論的世界観であり、世界の終焉後に人間が生前の行いを審判され天国か地獄行きかを決められる信仰です。システィーナ教会のミケランジェロによって描かれた『最後の審判』はとても有名です。

話が少々それますが、私のプライベートの生徒さんで、哲学を題材にして英語の学習をされています。先週のトピックがまさしく、死生観で、ギリシャの哲学者たちは、まさしく様々な方角から死の後について論じあっていました。これは、生きている間は今も謎なわけです。

この奈良国立博物館の特別展は終わりましたが、龍谷ミュージアムにて『地獄絵ワンダーランド』(京都・西本願寺前)で11/21まで展示されています。こちらは見た感じイラスト間満載な感じですね。

Y女史のミニプレゼンは『自分でやります。''I'd rather do it myself''』ある日、駅の切符販売機の近くで、''I'd rather do it myself!''という叫び声がを耳にしたというY女史。自分で頑張って切符を購入したい、海外からの観光客。日本人の人が手伝おうとして、それが、少々お節介になってしまったのかもしれません。グループツアーでなく個人旅行で来ている人たちは、地図やスマホをを片手に色々駆使されています。確かに時折、見かける光景なのですが、欧米人の人を見ると、とにかく英語で話しかけようとする日本の方を見かけます。一方で、英語は話せないからもう喋りかけないでモード満載の方もいらっしゃいます。様々です。Y女史は違う側からも見てみました。I'd rather do it myself...これってちょっときついのかな〜。違う断り方はなかったのかな〜と。考えた日だったそうです。言葉は奥が深いです。
最後に、今年の中秋の名月は10月4日で、正しくは10月6日が十五夜。十五夜の秋の七草はすすき・なでしこ・ききよう・くず・はぎ・ふじばかま・おみないし。春の七草は食べられる草ですが、秋の七草は観賞用のみだそうです。
次回の英語で学ぶ日本文化は10月5日です。

明日、日曜日は台風18号が関西地方に上陸予定。お気をつけて。
(T.M)


by connection-eigo
| 2017-09-16 15:31
| プレゼンテーション