2015年 10月 03日
朝日かルチャーセンター中之島教室 『英語で話す日本文化』October 1st, 2015
さて、10月です。日本では神無月とも言います。日本全国の神さんが出雲大社でミーティングをするので島根県では神在月ですね。
ではプレゼンの紹介です。
まず、M氏からスタート。露についてです。露は英語ではdewです。二十四節気では10月8日は寒露にあたります。この時期になると天候も安定し湿度もさがりますが、朝夕の寒さが次第に深まり、そろそろこうろぎが泣き止むころです。
M氏のプレゼンからですが、露という語はしばしば日本の詩にも登場してくるそうです。『葉には露のしずくがきらめいていた』『草は露でぬれていた』『露にぬれた草』。非常に興味深い言葉を紹介されました。『ムラサキつゆくさ』を英語では''Wandering Jew''と言うそうです。直訳すると『歩き回るユダヤ人??』旧約聖書の中のストーリーが頭にうかびました。秋はこれからどんどん深まりますね。
Y女史の今日のミニプレゼンは''tea ceremony'' 以前は茶道をお稽古として学ばれておられたようですが、今では年一度のお茶会を愉しまれておられるようです。秋と冬はこのようなお茶会に参加するのには絶好のチャンスとのことです。今ではチャリティーの一環としてもこのような会が開かれるようです。お茶会はただただ、お茶を戴くだけではなく、ホストの粋を拝見する場であるかもしれません。例えば、お花、掛け軸そして茶具など、お茶をいただきながら会話に華が咲くのでしょうか。16世紀に茶道が誕生しました。以降、いろいろな流派があるようですね。現在宇治では小学生に''tea ceremony''を年に4回授業で取り入れようとする動きがあるようです。
さて、M氏より、一言。茶の道具である茶筅は京都南部に近い、高山で製造されているものが有名らしいです。私にとって茶道というと千利休、堺の方ですよね。
S氏はハロウインについてです。トピックの着眼点が面白いS氏、今年の日本のハロウインについてです。なんと、20年前までは知名度の低かったハロウイン、S氏のリポートによると、今ではヴァレンタインよりもこの行事の関連グッズ利益率が高いとのことです。 続いて、同氏のリサーチによると、ハロウインは子供の仮装だに扮する米国に対し、日本ではティーンから20代の若者が魔女や吸血鬼に扮する仮装がかなりヒットしているらしい。もちろん、USJや東京ディズニーランドではこのハロウインイヴェントはなくてはならないものになってきていることでしょう。
ケルト族が祝ったサムハイン(samhain)に由来します、彼らにとって10/31は年の終わり、冬至を祝うイヴだったのです。またケルト人はこの10月31日から11月1日の夜は精霊があの世からこの世にやって来ると信じていました。霊に取り憑かれないように、人々はマスクをつけ仮装をし、かがり火(bonfire)を燃やし祈りました。このイヴェントは、魔除けだけでなく豊穣を祈る意味もあったのでしょう。その後、カトリック教会が11月1日を諸聖人をたたえる万聖節 All Saints’ Dayとしました。’’saint’’はアングロ・サクソン語では’’hallow’’となり’’eve’’がついてAll Hallows Eveこれが短縮されてhalloweenとなったと言われています。
彼らにとって10月下旬は暗黒の日々の訪れだったのでしょうね。その当時は電気なんてなかったでしょうから全てが真っ暗。
次の講座は11/5です。11月の亥の子にむけて、お餅探してみます。みつからなかったらすいません・・・。(T.M.)
by connection-eigo
| 2015-10-03 00:47