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朝日カルチャーセンター『英語で話す日本文化』11/17, 2016

11月も残すところあと2日となりました。早いものです。この時期から行事も多く、何かと忙しなく、気ばかりが焦ります。昔の人はうまくいいました。12月は『師走』と・・・。005.gifこの師走、師匠といえどもちょこちょこ走り回るが由来だと言われています。私の場合はちょこちょこというより、バタバタといった表現の方がいいのでしょうか。042.gif

さて、今月の『英語で話す日本文化』は3週目の17日に講座がありました。

11月の和菓子は亥の子餅です。幸いなことに11月の中旬とはなりましたが、このお餅を阪急百貨店で購入することができました。ちょっと猪にみたてた生菓子です。
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そしてM氏からはお庭でとれたもぎたての柚子です016.gif
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無添加ですよ。056.gif

まずはS氏のミニプレゼンは『天神様』についてです。天神様というと、大阪では、天神さんという呼び名親しまれています。繁昌亭の近くにある、大阪天満宮です。皆さん、由来はご存知でしょうか?菅原道真が神として祀られています。本来は天に住む神一般を意味し、雷神と同義だそうです。

菅原道真は平安時代に政治や学問の分野で多くの業績を残しましたが、10世紀の初めにライバルの藤原氏一族の陰謀の犠牲となり右大臣まで進んだのですが、降格され、九州の太宰府に左遷され、失意のうちに亡くなったそうです。その後、多くの災いが藤原氏一族に、また、落雷や火災、洪水で多くの建物が破壊されました。朝廷はこれらの混乱は怨霊となった道真の仕業であろうと、それを鎮めるために天神として祀り葬られた太宰府天満宮、京都の北のに北野天満宮を建立しました。
道真は詩歌や学問に秀でていたので、江戸時代になると、学問の神さまとして、崇められるようになりました。今では特に試験に合格する神様となり。受験の前には多くの人々がお参りに出かけます。
日本人にとって亡くなったご先祖を弔うのはなぜなのでしょうか?S氏のミニプレゼンで興味深いところがありました。死者の魂とは亡くなった人の『記憶』。記憶を長続きさせるための装置として、数多くの神社が建てられたそうです。人が『神』になるかどうかは、残された人々の思いにかかっているそう。実在した人物を神として祀っているのは徳川家康、桓武天皇、明治天皇がいらっしゃいます。日本の宗教は多神教です。なので、様々は神様をお参りし手を合わせます。『実在した人物を神に祀り上げる』というこの人身信仰は日本人特有のものであるかもしれません。
さて、S氏の最後の〆。実在すれば我々全てが神になれるのか?もちろんNoです。人が神になるには以下の条件を満たさないといけません。まず、残された人々が畏敬の念を持つこと。次に生者の支配原理が大きく関与します。さらに、後世に伝わる物語が何よりも必要。034.gif

さて、次はS女史のミニプレゼン。058.gif今回はボブ・ディランがノーベル賞の文学賞受賞したことについてお話しされました。さて、ボブ・ディランはかろうじて受賞したことを受け入れたのですが、10月10日、ストックホルムで行われるセレモニーは欠席するとのことで、未だに沈黙を保っています。日本ではお祝いムードのノーベル賞、なぜ、彼が頑なに沈黙を守るのか疑問に思ってるかたは多いのではないでしょうか?ある記事によると長年の彼の友人でソングライターのボブ・ニューワースはワシントンポストの取材に対し、「受賞の事実そのものを認めないだろう」(原文・He may not even acknowledge it)という言い方をしていて、つまり、''自身の音楽が“文学”として評価されることに、ただならぬ違和感を覚えているのではないだろうか。とのことです。彼の音楽は文学として読まれるものなのではなく、これからも『聴かれる』ものでありたいという彼の生粋のアーティスト魂なのかもしれません。
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最後にM氏です。今回はプロジェクターを使用して同氏のベトナムの旅についてお話ししてくださいました。
現地の2人の知人を訪ねての親睦会も含まれている約5日間の旅です。まずは、文面で説明をされ、その後、プロジェクターで旅の写真を見せてくださいました。関西空港からハノイまでは約5時間のフライト。まずはじめにハノイとその近郊をまわられ、一人のベトナム人のご家族におもてなしをうけたそうです。天候の都合でスケジュールはかわったりしながらもツアーやベトナムの料理に舌鼓されたようです。意外なのが、ベトナムが仏教国家ということであること。M氏はベトナムの観音様をお参りしたということで、ちょっとぴーんとイメージできないので、ちょっとチェックしてみました。034.gif
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中国に近いということもあり、バンコクでみるような仏像や菩薩とはスタイルが違います。
3日目はハノイから南hで100kmのところにあるTran An名勝遺跡へ行かれたそうです。写真を拝見しましたが陸の桂林と呼ばれるごとく絶景でした。昔の中国の山水画で描かれている景色のようです。
その他、博物館も含め他、色々なところを観光され、美味しいお料理とお酒を楽しまれたようです。M氏が思うに、ベトナム人の人は待つ余裕のある国民性で心が豊かでとても好感を持てた。とのことです。058.gif

近くて遠い国・・・。色々な歴史背景を持ち、戦後はベトナム戦争や内戦やらで大変な時期を経験し今日に至ります。機会があれば是非訪れたい国であります。

さて、早いもので明日から12月そして、明日はこの講座ですが、今年最後となります。どうぞよろしくお願いいたします。049.gif(T.M)


by connection-eigo | 2016-11-30 16:42