藤原正彦教授のインタビューを読んで考える。

今日はちょっと真面目な話になる。034.gif
先日、数学者の藤原正彦教授のインタビューの記事を読んだ。教養レベルの低下心配というものである。文部科学省は6月、全国86校に文系学部の廃止や他分野での転換を求める通知をだした。以前にも何かの記事で読んだことがあるが、日本の大学は専門分野に中心を置きすぎ、リベラルアート(一般教養)学部を切り捨てるようになってきているということだ。文系は理系に比べて産業創出や技術革新などの成果がみえにくく、即戦力になる人材を生み出さないという考えで、予算は理系を中心に当てられる。藤原教授曰く、『教員養成系学部の改廃は少子化で学生が少なくなる現状で仕方ないが、人文社会化学系を対象にしたのは理解できない』とのこと。同教授は英国・ケンブリッジ大で教育研究に携わり、その間、理系の教官や学生らと昼食時に文学の話であったり哲学についてなど幅広い話題を語り合っていた。『実益だけを重視し、理系ばかりに人が集中しても革新はうまれない。薫り高い文学や芸術も必要である。』というのが同教授の考えである。続けて、『国立大に今、求められているのは人文社会科学系の改廃ではなく、教育と入試の改革であると。藤原教授が触れられているように、欧米に比べ、日本の学生は勉強時間が少ない。特に文系は実験などの多い、理系に比べて、勉強をしない。最後に、教授は今の学生は本や新聞も読まず、インターネットばかりである。教養レベルの低下が心配である。』と・・・・。007.gif 実際、私が英国・SOAS(オリエンタル・アフリカンスターディーズ)で学んでいたころ、膨大な本を読み、知識をたくさん吸収した。そしてクラスメートであったり、教官と論議をよくかわしあったものだ。私が英国に滞在していたときは、バブル経済崩壊数年後の日本で、今でこそ世界からみて日本なんて影響力そして存在力は薄いが、その当時は日本経済について議論をもちかけてくる人、批判するひとも少なくはなかった。ほとんどの日本人の若者は日本の歴史について、文学について、そして時事についてお話ができない。(できる人が少ない。044.gif)日本は今や世界で訪れたい国の一つ(京都N0.1)で多くの観光客が海外から訪れる。それとは反対に、海外旅行をする日本の若者が激減しているらしい。もっともっと多くの若者が海外に興味をもって、そこで彼らの教養で日本を魅了して欲しいと思う。また海外で学んで欲しいものだ。日本は今、集団自衛権の行史容認の柱とする安全保障関連法案について、きな臭い空気が流れている。戦後70年、日本がこれから歩む道についてどう行くか、岐路に立たされている。日本は平和で便利。海外に出て、改めて気づくことも多い。日本では当たり前なことが海外にでると通用しないことが多い。一般教養は大切だ074.gif。歴史や文学から学べることが沢山ある。哲学から学ぶことも多い、宗教学から学ぶことも多い、人類学から学ぶことも多い。歴史は現在に通づる。人文学を通じて視野の広い人間性をつくることも教育が外してはいけないところかもしれない。072.gif072.gif (T.M)

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by connection-eigo | 2015-07-27 14:33